
ラテンアメリカにおける長期的な経済停滞と東アジアにおける持続的成長は、両地域間の開発格差が急速に拡大していることを意味します。本稿では、一連の数値分解を用いて、この格差に関する三つの事実を明らかにします。第一に、厚生調整後の開発水準の差は、一人当たりGDPから予測される差よりも大きいということです。第二に、労働生産性の差が、生産面でも厚生調整後の開発面でも、その差の大部分を説明するということです。第三に、非効率な生産こそが労働生産性を押し下げる主な要因であるということです。さらに、産業別の動態分析からは、部門間の労働の資源配分の歪みがラテンアメリカ全体の集計的効率性を低下させてきたことが示唆されます。とりわけ、早すぎる脱工業化(すなわち、製造業からサービス業への労働者の移動)とサービス部門における生産性の低下が、効率性、生産性、厚生調整後の開発に対して大きな負の影響を及ぼした可能性があります。