
産業政策は、熟練労働の配分、産出構成、産業生産性の成長に影響を与える的を絞った介入を通じて、経済成長を押し上げます。これらの変化について見落とされがちな帰結の一つは、初期の地域間所得分布によっては、産業発展を促進しようとする政策が意図せぬ形で地域格差を変化させうるということです。こうした文脈において、本章は産業発展と地域収束の相互作用を探究することを目的とします。この試みの最終的な目標は、地域包摂的な産業政策(RIIPs)の設計と実施を導きうる教訓を見出すことにあります。本章の前半では、産業発展と地域収束に関するいくつかの重要な事実を再検討します。次に、産業と地域の相互作用を、産業ベースの地域収束モデルの観点から評価します。本章は、地域包摂的な産業政策の設計と実施に役立ちうるいくつかの教訓を概説して結びとします。