
夜間光(NTL)データは、国・地方・超国家レベルの経済活動をモニタリングするための代理指標として、ますます活用されています。これらのデータは、GDPのような伝統的な経済指標に比べて、より細かい空間的粒度、適時性、低コスト、そして統計能力や政治的干渉の有無にかかわらず地域間で比較できるといった利点を備えています。こうした利点があるにもかかわらず、地域科学における夜間光データの利用は限られてきました。これは部分的には、衛星画像を処理・分析するための利用しやすい手法が欠けていることに起因します。この課題に対処するため、本論文は、衛星夜間光画像をどのように処理・分析するかを示す、扱いやすい地理計算ノートブックを提示します。インドにおける地域間格差の変遷を、その具体例として取り上げます。本ノートブックはまず、ラスター衛星画像を可視化・分析し、表形式データへ変換するためのクラウドベースのPython環境を紹介します。次に、表形式化されたデータの時空間パターンを探索するための対話的ツールを提示します。最後に、横断面予測、時系列予測、そして地域間格差の動態という観点から、夜間光データの有用性を評価する手法を説明します。